就労移行支援事業所では障がいを持った方が、一般企業へ就職できるよう訓練を行う福祉サービスです。
利用ができるのは18歳以上65歳未満で最長2年と決められています。
途中で就労移行支援事業所を変更することは可能ですが、できれば同じところで継続をして訓練を受けたほうが目標に向かって進みやすくなります。
就労移行支援事業所とひと言で言っても、事業所数は全国で3,000ヶ所以上あり、事業所ごとにその特徴やカラーは様々です。
ここでは就労移行支援事業所を選ぶならココをチェックしてもらいたいところをご紹介させていただきます。
就労移行支援事業所の交通費・立地を確認
就労移行支援を利用する場合、基本的にほぼ毎日決まった時間に通所することになります。
そのため事業所の【立地】はとても大切です。
自宅から事業所の最寄り駅までの時間や交通費、駅から事業所までの距離なども要確認です。
自転車や徒歩で行ける範囲の事業所を選ぶのも1つですが、就職後は多くの場合、電車やバスを利用した通勤になると思われますので無理のない範囲でバスや電車を利用してみるのも良いかもしれません
就労移行支援の交通費の補助がある?
就労移行支援事業所へ通う際の交通費は、住まいのある自治体により補助が出る場合があります。
条件等は自治体により異なります。
自治体からの補助がない場合は自己負担をすることになります。就労移行支援事業所からは基本的には交通費の支給はありません。
就労移行支援を利用している期間はアルバイトを含め就労は基本的にできませんので、交通費が負担にならないかをよく検討することをお勧めします。
就労移行支援で訓練する内容やカリキュラム
就労移行支援事業所では、就労時に必要となるスキルを身に着けるための訓練を行います。
訓練できる内容は事業所により異なります。
パソコンのスキルであれば、ビジネスソフトを学べるところ、WEBデザインを学べるところなど様々。パソコン以外であればネイルの技術や簿記など学べる事業所もあります。
興味のある内容の訓練を受けることができるのは、継続した通所をするためにもとても大切なポイントになります。
事業所選びの際にはよく確認をするようにしてください。
就労移行支援事業所の雰囲気は?
就労移行支援事業所を選ぶときにとても大切になるのが事業所の雰囲気です。
事業所によっては、スーツで通所しなければいけないところ、普段着での通所で良いところがあります。
これだけでも雰囲気は違ってきますよね。
また、事業所で働くサービス管理者や支援員によっても事業所の雰囲気やカラーが違いますので、実際に事業所に見学にいったり体験入所をしてみましょう。
事業所のブログやSNSがある場合は事前に確認をしておくと、ある程度雰囲気がわかるのでお勧めです。
就職後のフォローは?定着支援も確認
就労移行支援を卒業し、無事就職をした後の定着支援を行っている事業所であるかどうかも確認しておくと安心です。
定着支援とは就職後に継続して働き続けることができるように、サポートをしていくサービスです。
最長で3年利用することができます。
定着支援を行っている就労移行支援事業所であれば、自分のことをよく知ってくれている人たちにサポートをしてもらえるので就職後の悩みなどの相談もしやすくなるでしょう。
就労移行支援は大手?小規模事業所?どちらがいい?
就労移行支援事業所は全国に展開している大手の事業所と、小規模の事業所がありますがどちらが良いとは一概には言えません。
やはり自分の目的に合い、雰囲気が良く、目標とする就職に向けて進んでいけるような事業所を選びましょう。
就労移行支援事業所が合わない場合 変更は可能?
利用をしている就労移行支援事業所が合わない、辞めたい。という場合には事業所を変更することは可能です。
まず、今利用をしている就労移行支援事業所にその旨を申し入れましょう。
就労移行支援事業所は利用期間がトータル2年という決まりがありますので、何度も変更をすることはお勧めができません。
どうしても変更をする場合には、複数の事業所を見学・体験し無理なく継続して利用ができそうな事業所を選ぶようにしましょう。