社会復帰したい気持ちがあっても引きこもりや精神障害があってどうしたらいいのかわからない。
そんなあなたの個性を理解したうえで就職に向けてサポートをするのが就労移行支援です。
しかし、就労移行支援を利用する前に引きこもりの原因を知ることが必要です。
ひきこもりとは?原因はどんなものがあるのか
引きこもりとは、仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅に引きこもっている状態をいいます。
引きこもりの原因はいじめや人間関係のこともあれば、精神障害が原因となっている場合もあります。
精神障害は専門の医療機関を受診することで改善する場合もありますので、まずは第一歩踏み出してみることをおすすめします。
引きこもりの原因となる精神障害とは?
引きこもりの原因としてあげられる精神障害。
ここでは精神障害のうち、統合失調症、うつ病、双極性障害、パニック障害の症状についてお伝えします。
統合失調症
統合失調症は、およそ100人に1人がなる、とても身近な病気です。
原因ははっきりとはわかっていませんが、ストレスが関係していると言われています。誰もが発症する可能性のある病気です。
統合失調症の症状
- 幻覚・妄想
- やる気がでない・感情の起伏がない
- 記憶・注意・判断などの力が低下
参考サイト(NHK ハートネット 若者のこころの病)
うつ病
眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといったことが続いている場合、うつ病の可能性があります。
うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスが重なることなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。薬による治療とあわせて、認知行動療法も、うつ病に効果が高いことがわかってきています。
早めに治療を始めるほど、回復も早いといわれていますので、無理せず早めに専門機関に相談すること、そしてゆっくり休養をとることが大切です。
うつ病の症状:自分で感じる症状
- 憂うつ、気分が重い、気分が沈む、悲しい、不安である。
- イライラする、元気がない、集中力がない、好きなこともやりたくない。
- 細かいことが気になる、悪いことをしたように感じて自分を責める。
- 物事を悪い方へ考える、死にたくなる、眠れない
うつ病の症状:周囲から見てわかる症状
- 表情が暗い、涙もろい、反応が遅い、落ち着かない、飲酒量が増える
うつ病の症状:体に出る症状
- 食欲がない、体がだるい、疲れやすい、性欲がない、頭痛、肩こり、動悸、胃の不快感、便秘、めまい、口が渇く
双極性障害(躁うつ病)
双極性障害は、精神疾患の中でも気分障害と分類されている疾患のひとつです。
うつ状態だけが起こる病気を「うつ病」といいますが、このうつ病とほとんど同じうつ状態に加え、うつ状態とは対極の躁状態も現れ、これらをくりかえす、慢性の病気です。
双極性障害
躁状態では、ほとんど寝ることなく動き回り続け、多弁になって家族や周囲の人に休む間もなくしゃべり続けたり、高額な買い物をして借金を作ってしまったりして、法的な問題を引き起こしたりする場合もあります。
パニック障害
「パニック障害」も「不安障害」も、近年よく用いられるようになった病名ですが、正確にいうと、両者は並列関係にあるものではなく、「パニック障害」は「不安障害」の一つです。
パニック障害の症状
パニック発作 、予期不安 、広場恐怖が3大症状ということができます。
中でもパニック発作、それも予期しないパニック発作がパニック障害の必須症状です。予期不安、広場恐怖はそれに伴って二次的に生じた不安症状といえます。
- パニック発作・・強い苦痛や不安・恐怖などが突然襲い、短時間で治まる
- 予期不安・・パニック発作が起こるのではないかという不安
- 広場恐怖・・特定の場所や状況を避けるようになること
まとめ
引きこもりは精神的な原因が多い傾向があります。
上記の障がいによる場合も多く、自分では解決ができない不安から社会に出ることが怖くなってしまっている方多いのです。
社会復帰をするため、まずは医師の診察を受けてみましょう。
ある程度安定した状態になれば、社会復帰が可能です。その際、就労移行支援を利用することで社会に出る不安も軽減させることが出来るようになります。
一度も就職したことがない方は、働く意思があってもどうしたらよいかわからず不安を感じている方もいらっしゃると思います。
就労移行支援事業所では、社会で必要なマナーやスキルを教えてくれるので安心です。
以前就職したことはあってもうまく行かずに辞めてしまった方も、うまくいかなかった原因をスタッフと一緒に改善し、再就職のお手伝いをします。
病気とうまく付き合いながら、社会復帰を目指してみてはいかがでしょうか。