障がいを持つ方が一般就労をするために、訓練を行う『就労移行支援』。
自立した生活へ向けて頑張ろう!と思い利用をし始めたけれど、通所をするのが辛い・つまらない・行きたくないと感じている。または、そう感じて利用を辞めてしまった方もいらっしゃるかもしれません。
また、特別支援学級から就職の前に就労移行支援を利用することを検討している場合、つまらなかったらどうしよう。と心配されている場合もあるでしょう。
就労移行支援が辛い・つまらない・行きたくないと感じてしまう原因や対策を考えていきたいと思います。
就労移行支援とは?就労移行支援事業所ごとに異なる特徴を確認しよう。
就労移行支援とは障害者総合支援法に定められた「障害福祉サービス」の1つです。
「働きたい」という意思のある障がいのある方が、就労に向けたトレーニングを行うための施設です。
就労移行支援の各事業所はそれぞれの特徴を持ち、働きたいけど障がいに対する悩みや社会に出ることへの不安を抱えた方々の支援を行いサポートを行っています。
就労移行支援事業所はすべての事業所で、障がいのある方の就労に向けたトレーニングと支援、就労後のサポートを目的としています。
しかし、同じ目的ではあってもその方法が事業所ごとに異なり、それが事業所毎の特徴にもなっています。
自分に合った事業所を選んでいないことが「辛い・つまらない・行きたくない」という原因の原因となっていることもあるのです。
就労移行支援利用の前に医師の判断を。体調・心は準備ができているか。
働きたい意思は十分にあり、就労移行支援の利用を検討したいと思う場合でも精神面・体調面で状態が良くない場合もあります。
1日でも早くという気持ちがあっても、まずは医師の判断を受けることをお勧めします。
まだ就労に向けたトレーニングには早いと判断された場合には、医師の指導の下、整えていくことが先決です。
無理をしてしまうと、辛い・辞めたいと強く感じる原因となり、通所が難しくなってしまいます。
就労移行支援は『働きたい』という気持ちを持っている方のためのサービス
就労移行支援は『働きたい』『自立をしたい』という気持ちを持っている障がいを持つ方のためのサービスです。
事業所ごとに特徴はありますが、働くこと・自立をすることを支援するために様々な支援をするのが「就労移行支援」です。
就労移行支援では働くためのスキルの他、マナーや生活習慣の修得なども支援に取り入れてる事業所が多くなります。
働きたい気持ちが少ない場合、それらの支援がつまらない。と感じてしまっても仕方がありません。
まずは、自分自身が「働きたい」気持ちがあるかどうかを確認しましょう。
自分に合っている就労移行支援事業所なのか確認しよう
体調面・精神面でも就労に向けた準備ができる状態であり、働きたい気持ちもあるのに、就労移行支援事業所が「つまらない」「辛い」「行きたくない」と感じてしまう場合は、自分自身と就労移行支援事業所が合っていない可能性が大きくなります。
身につけたいスキルがある場合
就労移行支援事業所によって身に付けることができるスキルはそれぞれです。
パソコンのスキルであっても、ExcelやWordのオフィス系ソフトのトレーニングのみできるところ、Photoshop・Illustratorなどグラフィック系から、Web、プログラミングまで幅広くトレーニングができるところもあります。
事業所によっては、トリマー、ネイリスト、農園での作業を実習するような就労移行支援もあります。
「これができるようになりたい」という希望がある場合には、身に付けたいスキルを修得できる就労移行支援事業所なのかどうか確認をしておくことが大切です。
通所時間を考える
自宅からの通所時間が適切かどうかを検討しましょう。
日頃から外出に慣れている場合、あまり外出に慣れていない場合、などそれぞれです。
公共交通機関を利用する場合には時間帯により混雑している場合もあるため、通所の際に移動が辛くて就労移行支援に行きたくない。と感じてしまう場合もあるでしょう。
無理なく通所ができる距離か、自分にとって負担にならないかを考えることも大切です。
就労移行支援事業所の雰囲気
就労移行支援事業所はスタッフや利用している方々によって雰囲気が異なります。
事業所の雰囲気が自分に合っているかどうかはとても大切です。
就労移行支援が辛い・つまらない・行きたくない と感じたら相談を
就労移行支援利用中で就労移行支援への通所が辛い・つまらない・行きたくない と感じたら、まず利用している事業所の支援員や管理者に相談をしてみましょう。
就労移行支援では本人と相談のうえで決めた支援計画に基づいて、訓練を行っています。
計画の見直しや、今その計画が必要な理由を確認することで、気持ちが切り替わる場合もあります。
就職に焦ってしまっている場合、こんなことをしていても意味がない。と感じることもあるようですが、ハイペースでの訓練は無理が生じてしまいかえって就労が遠くなってしまう場合もあります。
辛い・行きたくないと感じている場合は、通所のペースや訓練内容を変えることで継続できる場合もあります。
まずは相談をし、それでも解決ができない場合は就労移行支援事業所の変更も視野に入れて動いてみることも検討をしてみましょう。