就労移行支援を利用すると、就職に向けて必要となるスキルを身に付ける訓練を行います。
安定した通所や自分自身の障がいなどについて知ることに加え、仕事をするうえで必要となる様々なスキルを身に付けることが出来ます。
では、就労移行支援の訓練とは具体的にどんなことをするのでしょうか?
個々の希望をもとに計画をたて、就職に必要なスキルを身につけていくプログラムを受けていくことになりますが、ここでは主なプログラムについて紹介をします。
どのようなプログラムが提供されているかは、利用をする就労移行支援施を決めるときのポイントの1つになります。
パソコンプログラム
昨今就職するにあたって必須ともいえるパソコンスキル。
ExcelやWord、PowerPointなど少し使ったことはあっても、実際のビジネスで活用できるかどうかまでは不安な方も多いと思います。
就労支援施設の訓練では個人の身につけたいスキルに合わせて練習することが出来ます。
ビジネス文書の作成が出来るようになると、実際に就職した際にとても役に立つので、積極的に身につけたいスキルです。
就労支援施設の中にはビジネス能力認定サーティファイなどの試験会場となっているところもありますので、ご自身が通所している場所で資格を取ることも可能です。
見事合格出来たら履歴書に書くことも出来て、ご自身の自信にもつながることでしょう。
ビジネスマナー・スキルプログラム
SST「ソーシャルスキルトレーニング」とは、対人関係や集団行動を円滑に営んでいくためのトレーニングです。
ビジネスシーンでの色々な場面を想定して、こんな時はどうしたら良い?を一緒に考えて、学びます。
人に対して何かを教えてもらったり、手伝ってもらう際にどう声をかけたらいいのかなど、就職する前に理解することによって、少しでも不安の芽を摘んでおくことでスムーズな就労につながることでしょう。
また就職した際にとても重要となる人とのコミュニケーション。
就労移行支援施設にいらしている方はコミュニケーション苦手とする方も少なくありません。電話対応やメモ取りの練習、伝言ゲーム等で相手に必要なことを伝える練習をしながら、コミュニケーションスキルを磨いていきます。
生活・健康プログラム
仕事をするには、通勤で疲れてしまわないための体力や一定時間仕事を続けるための体力も必要です
まずは一定の時間に起床して規則正しい生活リズムを作る、身だしなみに気をつけるなど生活の基本を学びます。清潔感は第一印象をとても左右しますので、日々意識していくことは大切です。
就労移行支援施設では、ウォーキングや体操など無理のない範囲で体を動かすプログラムもあります。また季節に合った調理実習などを通して食生活についても学びます。
模擬就労プログラム
実際に就労と同じように仕事をこなす「模擬就労」は、得意なこと・苦手なことをを発見できるだけでなく、繰り返し行うことで前はできなかったこと、失敗してしまったことができるようになったり、と実際の就労に向けて自信をつけていくこともできます。
お店の店員さんとお客さんになって接客の練習をしたり、オフィスで急いで資料作成をしなければならない状況でチームみんなで協力するなど、日々の就労で起こることをあらかじめ練習出来ると、色々な対応力が身につけることが出来ます。
まとめ
就労移行支援施設では以上のような多彩なプログラムを通して、訓練を重ねることによって就職に必要なスキルを身につけていくことが出来ます。
就労移行支援施設により、特色のあるプログラムを行っている事業所もありますので身に付けたいスキルのプログラムを実施しているところを選ぶのも利用する施設を決めるポイントの1つとなります。
気になる施設があったら、どんなプログラムを実施しているのか、問い合わせしてみることをおすすめします。