就労定着支援とは就労継続支援・就労移行支援サービスと同じく障がい者総合支援法で定められた「障がい福祉サービス」のひとつです。
障がいのある方が、安心して長く働き続けることができるように支援するためのサービスです。
一般就労をした後に利用ができる福祉サービスですが、就労継続支援や就労移行支援の利用事業所を決定する際にも、利用予定事業所の就労定着支援サービスについて確認をしておくことをお勧めします。
ここでは、就労定着支援サービスの内容と合わせて、なぜ就労継続支援や就労移行支援利用決定時に就労定着支援も確認をしておいた方が良いのか?という理由も紹介をしますのでぜひ参考になさってください。
就労定着支援とは
就労定着支援とは、障がいがある方が安心して長く働き続けることがきるための障がい福祉サービスです。
具体的な支援内容
- 就職後に生じた悩み・トラブルの相談
- 会社との仲立ちや助言
- 関係機関への連絡調整や連携
障がい者雇用が促進され、多くの企業で障がいのある方が働く環境が整われてきました。
しかし、障がいのある方が働き続けたくても自分で解決ができない悩みやトラブルが生じることがあります。就労定着支援ではそれらの悩みやトラブルを解決するための支援を主に行います。
月に1回程度の面談、メールや電話での随時相談や支援員が企業へ訪問したりなどの支援がされています。
就労定着支援利用のメリット
障がいがある方が一般就労した際に受けることができるサービスですが、必ず受けなければいけないわけではなく必要がないと思えば利用をしないという選択もあります。
しかし、利用者本人だけでなく雇用をしている会社側にもメリットがあるサービスなので会社側の意向も確認すると良いでしょう
就労定着支援 利用者側のメリット
- 課題やトラブルが発生したときに支援を受けることができる
- 就労に関わる困りごと、生活面での心配事なども相談ができる
- 会社に直接言いにくいことを相談し、代弁をお願いすることとができる。 など
就労定着支援 会社側のメリット
- 障がいの理解がしやすくなる
- 職場環境を整えることができる など
就労定着支援はどこで行っているの?
就労定着支援は就労移行支援・就労継続支援などの障がい福祉サービスを利用して一般就労をした障がいのある方が対象のサービスです。
多くの就労移行支援・就労継続支援を行っている事業所では就労定着支援サービスも行っていて、一般就労後は利用をしていた事業所のサービスを利用するケースが多くなります。
もちろん、他の就労定着支援サービスを利用することもできますが、利用をしていた事業所のサービスを利用した方が自己の課題の理解が得やすいのでお勧めです。
就労移行支援や就労継続支援の利用の際には就労定着支援サービスの有無なども確認しておくと安心です。
就労定着支援の期間
就労定着支援は最長3年利用をすることができます。
就労継続支援、就労定着支援などから一般就労をした場合、就労継続支援・就労定着支援のサービスとして職場定着支援を6ヶ月間利用することができます。
就労定着支援は職場定着支援が終了した後から利用することができます。
就労継続支援や就労移行支援から一般就労をした場合、定着支援としてのサービスは職場定着支援と就労定着支援と合わせて3年6ヶ月利用ができることになります。