よくお問い合わせを受けることが多い内容についてワークセンターの説明をしていきます。
就労継続支援A型と就労移行は何が違うの?一般企業の障がい者雇用って何?
- 就労移行支援
- 就労継続支援A型
- 障がい者雇用(一般企業で働く)
ワークセンター藤沢の就労移行について
就労移行は、一般就労を目指し、働くための土台をつくるところです。
主治医や関係機関とも連携をしながら支援しています。
利用できる期間
2年間です。
限られた期間の中で様々な課題に合わせて必要なことを習得できるように
計画を立てながらサポートしていきます。
訓練内容
- お仕事が続かない方には自分に合った仕事の方法を。
- ブランクがある方には習得したいことのサポートを。
- 社会経験が少ない方には働くための知識やマナー、生活力の向上を。
- 生活リズムの見直しが必要な方にはペースづくりから。
個々に課題が違うので全員同じ内容を提供するということはしていませんが、
卒業するときにはどの方にも共通して「自分のことを自分で説明できる」ということを目標としています。
ワークセンターの就労継続支援A型について
就労継続支援A型は、福祉的就労という働き方です
仕事の内容
一般的な事務作業や軽作業をおこなっています。
主に外部の企業様から請け負ったものを生産し、納品しています。
一般の会社と同じように、物を作って販売したり、外部から受注して納品したりしていますので、働くために求められている姿勢は一般の企業の方と全く変わりありません。
雇用について
雇用契約を結んで働きます。
障がい者雇用だからと言って特別に時給が低いかというとそのようなことはなく、国の定めた最低賃金以下にはならないように設定しお給料をお支払いしています。
※2021年4月現在、神奈川県の最低賃金は1,012円です
働き方
就労継続支援A型は、「福祉的就労」という働き方です。
福祉的就労は、国の定める福祉サービスの基準を満たしたうえで運営しています。
障がいについての理解がある職員がいるなかで、就労に対する課題を解決したり合理的配慮に対する理解を得られやすいといった特徴があげられます。
いつまで働けるの?
ワークセンター藤沢のA型については雇用期間の定めはありませんが、
1日4時間×週5日といった通い方をしている方が多いため、毎日仕事を一生懸命やっていると力がついてきます。
生活リズムも整い、できることも増えて、自信もついてきますので、一般就労を目指せる方については、就労の準備が整ったら一般企業の障がい者求人に応募していくという流れがワークセンターでは多いです。
働きながら就職活動をするのは大変なので、就労移行に移り就職活動をするという場合もあります。
一般企業の障がい者雇用とA型、どこが違うの?
大きく違うのは、働く環境です。
「一般企業」なのか、「福祉の事業所」なのか、というところです。
「一般企業」の障がい者雇用で働く場合、一緒に働く方は健常者の方です。
一般企業で障がい者の方を雇用する取り組みをしている会社に入社していきます。
企業の多くは、障がいや福祉についての専門知識を持った職員がいるわけではありません。
雇用の調整をしたり、仕事を教えてもらうのは福祉職員ではなく、その会社にお勤めの人事の方や部署の方になります。
一般企業で働く際に大事になってくることは・・・
自分のことを伝える力です。
障がい名が同じでも得意や苦手、社会経験の有無、年齢、環境によって今の状態というのは皆同じではありません。
自分はどんな人で、何ができて、働くうえでの困りごとはなにか、どこを配慮してもらえば働くことができるのか。
このようなことを自分自身が理解できていて、相手にも伝えることができることが大事です。
一般企業もA型も「働く」ということは同じですが一般企業は、障がいの方を受け入れる環境が初めから多様にあるわけではないので、会社のほうもその配慮だったら可能ということであれば、働いた後の準備や想定もしやすく、お互いにスムーズに仕事ができることが多いのではないかと思います。
就労継続支援A型も就労移行も目標は同じ。
ワークセンター藤沢が特徴的なのは、就労移行と就労継続支援A型を運営しているということです。
A型で働いている方も一般就労を目指せる方であれば卒業して就職していきます。
働く力は身についていたとしても、仕事が変わったときにこんなはずじゃなかったとならないように、気持ちのコントロールの方法や作業の向き不向きなどを、自分の特性を知っておく必要があります。
ワークセンター藤沢のA型では、これから先就職したときに困らないようなスキルやマナーを仕事の中で身に着けていけるように訓練をしています。
また、就労移行でも就職したときに、等身大の自分を受け入れてもらえる会社に就職ができ、頑張りすぎずに働ける環境を選んでいけることが大事だと思います。
自分のことを知り、自分のことを伝える力をもって、自分らしく働ける環境に行けるようにと日々サポートをしています。