ワークセンター藤沢のプログラムは大きく分けて4つです。
- ビジネススキル.マナー
- 生活・運動
- コミュニケーション
- グループワーク
ワークセンター藤沢のプログラムについて紹介していきたいと思います。
ビジネススキル・マナー プログラム
社会経験が多いかたも少ないかたも、今の働き方について学んでいきます。
近年は「頑張れば何とかなる」という考え方ではなくなりつつあり、令和になり、さらにコロナ禍で在宅ワークが導入されたり、働き方はものスゴいスピードで変わってきたように思います。
障害者雇用もこれから求められることが変わっていくでしょうし、時代の流れに対応していかないと就職も厳しくなっていきます。
社会経験があるかたは、ビジネスマナーはできているから大丈夫。というかたがいます。
しかし、過去の経験軸で物事を考えがちなので今の働きかたを理解するということに苦労することがあります。
中にはブランクが長いかたもいるので、再就職してみると上司が自分より年下だったり、書類は電子化になっていたり、残業の考え方など、働きかたやシステムがもう全然違うわけです。
逆にあまり働いたことがないかたや仕事が続かないかたについては、仕事をするということのイメージが持てていないことが多いので、逆に不安が大きいです。
知らないことは想像するしかできないですから、仕事をする目的や、なぜこれが求められるのかなど、働くということについて一から学習していき、「今」の働きかたにおいて求められるものをお伝えしたうえで、就職したときに極力こんなはずじゃなかったという思いにならないようにプログラムを組んでいます。
ワークセンター藤沢にはパソコンインストラクターもいますので、幅広い知識が習得できるのも魅力のひとつです。
生活プログラム
主に調理実習や余暇の使い方など、身の周りのことや自分を管理するうえで必要になってくることについての習得です。
例えは調理。調理実習の日は、作るものを決めたり、役割分担をして買い物をしたり、予算を決めて予算内で買うものを決めたりと、作るだけではなく企画から始めることもあります。
実際の調理では、時間配分や役割分担、作業行程の確認や片付けなど、簡単そうに見えて、料理ができるまでにやることがたくさんあります。
これは日々の何に役立つかというと、マルチタスクと呼ばれるもので、複数のことを同時に行ったり、見通しをたてて作業を行うということの練習にもなります。
なかなか、これが難しいです。
障害の特性によっては、同時処理が難しいかたや、見通しがたてられない、あれもこれも手をつけてしまう、計算など複雑なことがわからないというかたもいます。かといって、できない人は見ていればいいわけではありません。
ワークセンターでは、できないから関係ないと思ったり、誰かが指示を出してくれるのを待つのではなく、しっかり自分も参加しているという意識でいることを、学んでいきます。
自分ができることを探して、これは難しいのでお願いできますか?かわりにこれならできそうです!とアピールできる力、周囲と強調していく力、人に頼る力などをグループ作業から学んでいきます。
料理はしない、又は家族がやっているからできなくても自分には関係ない、と思われがちですが、参加してみると意外と気付きの多いプログラムのひとつです。
目標を立てて参加するので、うまいか下手かは関係なく、初めてでも問題ありません。
自分で作ったものを味わうという達成感を得ることも目的のひとつです。
運動・健康管理プログラム
引きこもっていたかたや、あまり外出の機会がないかた、運動不足のかたは、食事運動睡眠のサイクルがうまくいっていないことが多いです。
体の不調は、ストレスにも関係し、気分や意欲の低下や、眠りの質に影響がでることもあります。
心も体も元気じゃないと、せっかく就職しても長くは続かなかったり、うまくいかないことが多くなります。
就職をしたら、支援員はいつもいません。
自分で解決しないといけないことが多くなりますから、自分のことを自分でコントロールする力、つまりセルフケアができる力をこのプログラムで身につけていきます。とはいえ、規則正しいリズムを作るのはとても大変です。
自分からやってみたいなと思えないと続きませんから、楽しいなと思えたり、良さそうだなと自分で思うことができ、習慣化できるようなプログラムを考えて提供しています。
コミュニケーション・グループワークプログラム
社会人になるとコミュニケーションが必要な場面が多くなりますね。
ワークセンター藤沢にご相談に来るかたは、コミュニケーションが苦手なかたが多い傾向にあります。
子供の頃から一人が好きというかたもいれば、人は嫌いじゃないけれどうまく話せないから苦手とか、こんなことを言ったら嫌われるのではないかと自信が持てない、過去の辛い経験から苦手になってしまっているというかたまで様々です。
人により苦手さは様々なのですが、なぜ苦手なのかと、就職したときにどこまでは対応できるようにしておいた方がいいのか、ということをワークセンターでは個別に学習し、集団のプログラムの場面で実践していきます。
プログラムの参加の仕方は様々で、参加する目的は全員違います。
ハードルが高いように見えても、ワークセンターではそれぞれ目標をしっかりたてているので、みんなと同じようにできなくても大丈夫です。
逆にプログラムではたくさん試して、たくさん失敗することを勧めています。
最後に
ワークセンター藤沢のプログラムは完全オリジナルです。
支援員がこれを伝えたいと思うプログラムを、一から作成して皆さんに伝えています。
本に書いてあることをそのまま伝えてたとしても、そのようなプログラムのときは過去の経験上、「寝る」「つまんなそうにしてる」「反応がうすい」と、「ふーん」程度の理解になりますから…同じ時間を共有していて、こんなに悲しいことはありません。
そうならないように、支援員たちは工夫をしながら取り組んでいます。
そのクリエイティブな発想と勉強熱心なところは、私がワークセンター藤沢の支援員はスゴいなぁといつも思っていることのひとつです。
今日はプログラムの紹介でしたが、どのプログラムも共通して、プログラムの終わりにはメンバーさんとしっかり振り返りをして、学んだことを次に活かせるようなサイクルを作っていきます。
皆さんがプログラムで必要なことを習得していけるように、私たち自身もプログラムの振り返りをしながら日々勉強しています。
ワークセンター藤沢の就労移行支援のプログラムの様子はこちら