障がいを持つ方が就労に向けて、生活を改善するだけでなく今後の就労や生活に役立つ学び、訓練をする「就労移行支援」。
たくさん就労移行支援事業所があり、各事業所特色のあるプログラムなどを実施しています。
では、ワークセンター藤沢の就労移行支援の特色のあるプログラムは?というと、いろいろありますが、その1つが毎月行う「壁紙制作」。
パソコンでもなく、ビジネススキルでもない「壁紙制作」は造形活動です。
この記事では、2019年9月のワークセンター藤沢の壁紙の紹介とあわせて、造形活動の効果を紹介したいと思います。
就労移行支援の造形活動は想像力・表現力だけじゃない
絵を描いたり、粘土などを使って作品を作る「造形」。
想像力や表現力を養うことはよく知られていますが、それ以外にもよい効果があり就労移行支援のプログラムとして取り入れています。
造形活動の効果は下記のようなことがあげられます。
- 想像力・表現力を高める
- アウトプットができる
- 脳の活性化・集中力の向上
- 得意分野の発見
造形活動はアウトプットができる
就労移行支援の利用者さんの中には、自分が思っていることなどをうまく表現できない方も多いです。
造形活動は言葉ではありませんが、自分の考えていることをアウトプットできる方法の1つです。
自分の考えをアウトプットすることは、人に何かを伝える力を養うことができ、何より楽しさを感じます。
そして、心が豊かになると言われています。
造形は手先を使い集中力を養う
造形活動は手先を使った作業です。
手先を使うことは脳への刺激になり活性化させることにもつながります。
また、集中して取り組むことで物事に対する集中力を養うことができます。
観察力を身につけることができる
造形活動は観察力の向上にも役立つと言われています。
造形活動は何かを題材にしたり、今まで目にしたり耳にしたりしたことを膨らませていきます。
そのため、物事に対する観察力を身につけることもできると言われています。
コミュニケーション力を付け、得意なことが見つけられる
ワークセンター藤沢の造形活動の1つである「壁紙制作」は利用者さんで協力して行います。
そのためコミュニケーション力も向上します。
また、今までやったことない作業をすることで得意な事、好きな事が見つかることもあります。
2019年9月の壁紙
2019年9月の壁紙のテーマはお月見です。
どんな壁紙にするか?どうやって作るかは利用者さん達で相談をしてもらいます。
ストローと毛糸を使ったススキ、よく感じが出ていますよね。
お月様は紙を貼り合わせることで、とっても良い雰囲気が出ています。
色々な効果がある造形活動。
就職に直結する作業ではありませんが、様々な能力の向上や心の安定にもつながる活動なので当事業所では大切なプログラムの1つとして考えています。
作業への参加は自由なので、無理のない範囲で取り組んでいただいています。